旅の備忘録 ☆ ベトナム編 Part7
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ベトナム・ハノイの旅4日目の続きより。
午前中に壮大なバイディン寺を参拝し、その後地元のレストランでのランチを終えて、
午後は「陸のハロン湾」と称される、世界遺産・チャンアン(Trang An)景勝地へ♪
チャンアンでは、自然がつくり上げた雄大な渓谷に流れるのどかな水郷を、のんびりと
手漕ぎボートに乗ってクルーズします。
チャンアンの船着場に到着しました。ここから手漕ぎボートに乗ってクルーズに出発!
船着場にはたくさんのボートが係留されていて、船頭さんが並んで待っています。
用意されているライフジャケットを着用して、さっそくボートに乗り込みます。
ボートが次々に船着場を離れていきます。
無数の奇岩や深緑の山峰が連なる絶景の中を進んでいく、スリル満点のリバークルーズ
がここから始まります♪
お天気にも恵まれ、日差しがとっても強かったため、日傘が必須です💦
大自然に囲まれた静寂の中、ボートを漕ぐ音だけが響き渡り、そののどかさに心が浄化
されていくような感覚が湧いてきます。
ニンビン省に残る岩陰遺跡から古都ホアルーに至る「文化遺産」と、大河ホン河(紅河)
のデルタ地帯に発達したカルスト地形がつくり出す「自然遺産」が融合する『世界複合
遺産』として、チャンアンの景観関連遺産が登録されています。
深緑に溶け込むように山間に佇む神秘的な寺院・・・美しい風景です。
ゆっくりと進んでいくと、目の前に大きな岩山の絶壁が・・・そして、その岩の中へと
ボートが吸い込まれていきます。チャンアンにはこのような洞窟が、新しく発見された
場所を含めて50ヶ所ほどあるそうです。
いよいよ一つ目の洞窟の中へ!
船頭さんの熟練の技で、狭い洞窟の中を小さなボートで潜り抜けていきます。
油断すると天井に頭をぶつけてしまいそうな洞窟の中・・・スリル満点です!
所々に照明が設置されているものの、洞窟の中は薄暗く、そして思いのほかその距離も
長いのです。探検しているようで、なんだかワクワクします♪
不思議な感覚で最初の洞窟を抜けると、美しい緑に囲まれたのどかな風景が・・・。
石灰岩層によってろ過された水により、 川の水がとても澄んでいます。
流れがほとんどない水の中をのぞきこむと、小さな魚たちが泳いでいました。
さらに狭い洞窟の中へ・・・えっ💦本当にこの中に入れるのでしょうか?
船頭さんが「ダウン、ダウン」と言っています。
狭くて長い洞窟を潜り抜けると、高くそびえ立つ岩山が連なる風景が広がります。
奇岩の山と渓谷が織りなす絶景を眺めながら、ゆっくりと時が流れていきます。
遥か昔は海だったチャンアン・・・一億年の時を経て地盤の隆起により奇岩が形成され
たため、チャンアン周辺を流れる河川は、互いに地下水によってつながっていると考え
られています。確かに、岩肌には波に削られたような跡が見えます。
ところどころに蓮の花の蕾たちが・・・美しいピンク色の花も咲いていました。
蓮の葉の上で甲羅干しをしている小さな亀にも出会うことが出来ました♪
再び洞窟の中へ・・・頭を低くしたり、体ごと伏せたり、なかなかハードです💦
洞窟の内部は天井が低く、このように頭を低くしなければ通れないところもあるため、
大雨が降り水嵩が増したときにはクルーズが中止になることもあるそうです。
チャンアンにはいくつもの寺院が点在していて、なかには700年以上も前に建造された
ものもあるそうです。クルーズのコースにはお寺巡りも含まれていて、途中で上陸して
寺院を参拝することができます。
大きな岩の下には、ひっそりと佇む小さな寺院が・・・。
クロード・モネの睡蓮を彷彿させる、素敵な場所を見つけました♪
木陰の石段に腰かけて、ゆらゆらと揺れる水面を眺めているだけで癒されます。
小さな石橋を渡って島の反対側に行くと、そこにはまた別の寺院が。
どこか趣があって、自然との融合が美しいですね・・・。
再び手漕ぎボートに乗って、移り行く牧歌的な景色を眺めながら進んでいきます。
川岸に牛を発見!運がよければ、野生の動物たちと出会うことができます。
チャンアンの岩山には、山ヤギやベトナムラングールという黒いからだに白いパンツを
はいたような毛色のサルが暮らしているそうです。ニンビン省にしか生息していない、
野生で確認されているのはわずか200頭の幻のサルなのだそうです。
チャンアンは川幅が広く視界が広がっているエリアが多いのですが、こんな感じに生い
茂る葦に囲まれた川幅の狭い場所を、手漕ぎボートで下っていくのも風情があります。
チャンアン景勝地でのクルーズもいよいよ終盤です。
緩やかな川面を手漕ぎボートでゆっくりと進み、緑豊かな渓谷や水墨画のような景色に
癒されて、頭上すれすれに鍾乳石が迫るスリル満点の洞窟巡りも体験し、約3時間程の
クルーズを満喫いたしました。
ニンビン省から2時間ほどかけてハノイへと戻り、7時過ぎにはホテルに到着しました。
ホテルで少し休んで、夕食は滞在先のホテルから歩いて行けるレストラン「Nha Hang
Ngon(ニャー ハン ゴン)へ。
お洒落な雰囲気の屋台風レストランで、ホテルのフロントで教えていただきました。
私たちはオープンテラスを選びましたが、屋内席もあるようです。
建物の中はいくつかの部屋に仕切られていて、両側の通路を取り囲むようにたくさんの
料理が美味しそうに並んでいます。店内は込んでいて、活気に溢れていました。
お客さんは外国人観光客だけでなく、ローカルにも人気のお店のようです。
ペッパークラブ、グリルドビーフ、フライドライス、フォーなどをいただきました。
どのお料理もとても美味しかったです♪
夕食の後、週末に開催されているハノイ旧市街のナイトマーケットに行ってみました。
衣料品や土産物など、色々な物が売られていて、大勢の人で賑わっていました。
ナイトマーケットはローカルスイーツの宝庫♪
さっそく、フルーツたっぷりの「ホアクアザム」というスイーツをゲットしました♪
マンゴーやバナナ、スイカ、ドラゴンフルーツなど、色とりどりのカットフルーツに
練乳とココナッツミルクがかかっていて、その上にクラッシュアイスがのっています。
氷がやや心配ではありましたが、さっぱりしていて美味しかったです。
ベトナム・ハノイの旅4日目は、とても充実した、そして長い一日でした。
ベトナム最大の仏教寺院・バイディン寺を参拝し、世界遺産・チャンアンの魅力的な
景勝地をクルーズし、美味しいベトナム料理も堪能することが出来ました♪
特に世界複合遺産に登録されているチャンアンの景観関連遺産は、その圧倒的な自然美
と牧歌的な風景が、訪れた人を必ず感動させてくれる魅力溢れる地でした。
ハノイを訪れた際には、ニンビン省まで足を延ばし、チャンアンを訪れることをお勧め
します。ツアーに参加するもよし、または電車やバスなど公共の交通機関を使って個人
で訪れると費用を抑えることができますね!
次回はベトナム・ハノイの旅の最終日となります。
「旅の備忘録ベトナム編Part8」につづく